さて、今回は外出先からでもメールを送信できるようにしましょう。ですが、セキュリティをしっかりしていないとSPAMメールやなにやらに利用され最悪サーバーが使えなくなってしまいます。
そこで特定の人だけ使えるようにする方法としてSMTP AuthとPOP before SMTPがあります。今回はPOP before SMTPを使います。
POP before SMTPとは初めにPOPでメールを受信し、POPが使えた人にだけメール送信を許可するというものです。POPにはIDとPASSがないと利用できませんからこれで認証をとっているわけです。それでは早速設定をしていきましょう。
初めに POP before SMTPをインストールします。
#yum -y install pop-before-smtp |
これでPOP before SMTPがインストールされました。それでは早速設定をしていきましょう。
まず /etc/pop-before-smtp-conf.pl を設定します。
Fedora Coreは標準でPOP3デーモンにdovecotを使っていますのでdovecotの部分を変更します。ただし、記載されている状態とはログ形式が変わっているようなので以下のように変更します。Fedora Coreのバージョンによって異なるので注意してください。
# For Dovecot POP3/IMAP #$pat = '^(... .. ..:..:..) \S+ (?:dovecot: )? (?:imap|pop3)-login: ' . # 'Login: \S+ \[(\d+\.\d+\.\d+\.\d+)\]'; $pat = '^(... .. ..:..:..) \S+ (?:imap|pop3)-login: ' . #FC4用 'Login: .+ \[::....:(\d+\.\d+\.\d+\.\d+)\]';l #FC4用 $pat = '^(... .. ..:..:..) \S+ (?:dovecot: )? (?:imap|pop3)-login: ' . #FC5用 'Login: .*? (?:\[|rip=)[:f]*(\d+\.\d+\.\d+\.\d+)[],]'; #FC5用 |
次にpostfixの設定として /etc/postfix/main.cf の変更をします。
# Alternatively, you can specify the mynetworks list by hand, in |
それではPostfixの再起動とpop-before-smtpを自動起動するようにしておきましょう。
# /etc/init.d/postfix restart # chkconfig pop-before-smtp on |
以上で設定は完了です。これで外出先からもセキュリティを確保してメールの送信が可能になりました 。
POP |