ここではPostfixを使ってメールサーバーを構築していきます。
最初は以下のコマンドを実行してpostfixをインストールします。
#yum -y install postfix |
それでは続いて設定に入っていきましょう。
# vi /etc/postfix/main.cf |
上記コマンドでPostfixの設定ファイルを編集します。
変更前 | 変更後 | |
#myhostname = host.domain.tld | myhostname = ns1.otyanoma.com | ns1.otyanoma.comは私のサーバ名です。それぞれのホスト名に変えて入力してください。 |
#mydomain = domain.tld | mydomain = otyanoma.com | 上記同様皆さんのドメイン名をいれてください |
#myorigin = $myhostname | myorigin = $myhostname | |
#inet_interfaces = all | inet_interfaces = all | |
inet_interfaces = localhost | #inet_interfaces = localhost | |
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost | mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost, $mydomain | |
#mynetworks_style = subnet | mynetworks_style = subnet | |
#mynetworks = 168.100.189.0/28, 127.0.0.0/8 | mynetworks = 192.168.0.0/24, 192.168.30.0/24, 127.0.0.0/8 | 私のサーバーはNICが2枚ささっているために192.168.0.0/24と192.168.30.0/24のふたつを入力してます |
#relay_domains = $mydestination | relay_domains = $mydestination | |
#home_mailbox = Maildir/ | home_mailbox = Maildir/ | |
#header_checks = regexp:/etc/postfix/header_checks | header_checks = regexp:/etc/postfix/header_checks | |
追加項目 | smtpd_banner = $myhostname ESMTP unknown |
上記項目箇所を変更するわけですが、ドメイン名は自分の取得したドメイン名、また#(コメント)の有無に注意してください。
次にヘッダーチェックの設定をします。/etc/postfix/header_checks に
/^Received:/ IGNORE
を追加します。これは内部ネットワークのアドレスが外部に漏れたりしないようにするための措置です。
さて、次にシステムがroot宛に送ってくるメールをinfoというユーザーに転送するように設定します。infoユーザーはすでに登録されているものとします。
#sed -i '/^info/d' /etc/aliases |
以上でroot宛のメールはすべてinfoというユーザーに転送されるようになりました。
さて、それではPostfixを起動する前に以下のコマンドでSendmailを停止しておきましょう。 また、再起同時にsendmailが立ち上がってこないようにサービスの設定からSendmailのチェックをはずしておくか以下のコマンドで停止させます。
#/etc/init.d/sendmail stop #chkconfig sendmail off |
さぁ以下のコマンドでPostfixをOS起動時に自動起動にして、Postfixを手動起動しましょう。
#chkconfig --add postfix |
以上でメールの送信ができるようになりました。
でもメール送信できても受信ができなければ意味ないですね。ということで、dovecotを使ってメールを受信できるようにします。こちらも以下のコマンドかアプリケーションの追加と削除からメールサーバのナカノdovecotを選択してインストールしましょう。
#yum -y install dovecot |
さて、dovecotの設定ですが/etc/dovecot.confに以下の変更を加えます。
変更前 | 変更後 |
#default_mail_env = | default_mail_env = maildir:~/Maildir |
これで設定は完了です。早速dovecontを以下のコマンドで起動しましょう。
#chkconfig dovecot on |
これでメールの送受信ができるようになりました。ただし、メールの送信は外部からはできないようになっています。必ずメールサーバーと同じセグメント(私の場合は192.168.0.0/24と192.168.30.0/24)から送信しましょう。
そうでないとSPAM等の踏み台にされてしまいます。もし、外部からもメール送信できるようにしたい場合は”SMTP-Auth”や”POP before SMTP"などを利用するようにしましょう。
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